ドリーム燃料

最新のエネルギー事情

ドリーム燃料とは炭酸ガスと水から石油を化学合成して作られる石油(n-アルカン)燃料のこと。2023年1月10日大阪市が発表。

ドリーム燃料とは

水を特殊な光触媒技術を使って、ラジカル水を精製し、そのラジカル水にたね油と二酸化炭素を化学反応させてできる人口石油のこと。この「ドリーム燃料製造装置」を開発したのは、京大名誉教授で立命館大学総合科学技術研究機構・上席研究員の今中忠行氏。

現在の石油との違い

環境面では、現在我々が利用している「石油」は、化石燃料から精製されたもので、燃焼すれば蓄積されたCO2(温暖化効果ガス)が大気中に放出される。一方ドリーム燃料(人工石油)は大気中のCO2を取り込みラジカル水と反応させ製造する為、燃焼しCO2が排出されるが、大気中にもともと有ったCO2であるため、カーボンフリーとなる。コスト面では化石燃料を海外から輸入し精製する過程で様々な費用が掛かり、我々が手に入る軽油が税金も含め1ℓあたり150円くらい。一方ドリーム燃料は、水と装置と大気と動力源の電源があれば製造可能なので、1ℓ11円~14円くらいで製造可能とか・・・

ドリーム燃料は「夢」

上述の様に、環境面、コスト面で夢のようなドリーム燃料。化石燃料を海外依存している現状、豊富な水資源がある日本にとっては正に救世主とも言える発明である。しかしながら、どうも様子がおかしい。こんな発明を大々的に報じるメディアがない。報道しても後追いがない。環境省は合成燃料(CO2に水素を合成して製造)をバックアップ。そこでこの発明をもっと世に訴えようとSNSで今中教授と共に発信している人が居る。しかも賛同される方からクラウドファンディングを募り、各地に製造機器を設置し普及させようとしている。その行動力と意気込みにエールを送りたい。ご本人も言及されているが、既得権益だとか国の税収減とかで報道制限を受けているって。発明が素晴らしいだけに「夢」で終わってしまう可能性も。

この発明の影響力

ドリーム燃料は正に「夢」の燃料が故に、余りにも影響が大きすぎる。前述の様に環境面、コスト面でのメリットがある一方、これまでの化石燃料依存から一気に転換をすれば、原油国、商社、タンカー輸送、精製備蓄、元売り、国内輸送、販売店、そして税収。一気にドリーム燃料を国内で製造するとなれば、これらの既存産業は業績を失い、何十万何百万人もの失業者を生むかもしれないし、国際紛争にもなりかねない。その他、EV車へシフトする世の中の動きを止め、逆行しかねない。再生可能エネルギーの普及や研究開発をしてきたコストは不意になる。それ程の影響力のある発明って事。

夢で終わらせない為に

このドリーム燃料を製造機械を開発しているメーカーが動画のコメントで、「自分で使う量だけ自分で作ってもらう装置を広く普及したい」と語っていた。「サブスク」利用し月額50万円~貸し出すとのこと。この程度から徐々に普及をしていかなければ、「出る杭は打たれる」か、昔話ではないが、ご禁制の品として、多額の課税対象となり、闇取引すれば法的な措置で裁きを受ける。夢で終らせないために、環境への取り組みを積極的に行ってる企業、団体に対し、SDGSの一環として、取り組んで貰えないか程度にしておいて欲しいと私個人的には思う。そうすれば体制が整い10年20年単位でノーベル賞ものの発明として日の目を見るでしょう。現段階では様々な憶測や中傷などネット上で騒がれている。

今後もドリーム燃料は注目していきたい。

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