―「自然由来=何でも環境にやさしい」ではありません
近年、店頭や製品パッケージで
「バイオマス〇%配合」
「植物由来プラスチック」
といった表示を目にする機会が増えています。
バイオマス製品とは、石油ではなく、植物などの生物由来資源を原料として作られた製品のことです。
ただし、「バイオマス=自然にすぐ還る」「必ず環境に良い」という理解は、必ずしも正しくありません。
まずは、どのような製品があるのかを整理します。
どのようなバイオマス製品があるのか
① バイオマスプラスチック製品
最も身近なのがこの分野です。
- レジ袋
- 食品容器
- カトラリー(スプーン・フォーク)
- 文房具、日用品
原料の一部または全部に、
- サトウキビ
- トウモロコシ
- 木材由来成分
などが使われています。
※ 石油由来プラスチックと性質がほぼ同じものも多い点が重要です。
② 紙・成形素材系バイオマス製品
- 紙ストロー
- 紙製パッケージ
- 植物繊維を固めた緩衝材
こちらは比較的イメージしやすく、
「木を原料とした製品」も広義のバイオマス製品に含まれます。
③ バイオマス由来の化学製品
あまり知られていませんが、
- 塗料
- 接着剤
- 洗剤
- 化粧品原料
にも、植物由来成分を使ったバイオマス製品があります。
バイオマス製品の「マーク」にはどんな種類がある?
日本では、誤解を防ぐために認証マーク制度が整備されています。
◆ バイオマスマーク(日本有機資源協会)
最も代表的なマークです。
- 製品中にどれだけバイオマス原料が含まれているかを示す
- 「バイオマス度〇%」と数値表示される
👉 生分解性を保証するマークではありません
◆ 生分解性プラスチック認証マーク
こちらは別の意味を持ちます。
- 一定条件下で微生物により分解されることを示す
- ただし「自然界のどこでもすぐ分解」ではない
👉 工業用コンポストなど、特定条件が必要な場合が多い
◆ 環境配慮型製品マーク(エコマーク等)
- バイオマス原料の使用
- 製造時の環境負荷
- リサイクル性
などを総合的に評価したマークです。
バイオマス製品は自然界で分解されるのか?
ここは最も誤解が多いポイントです。
結論:すべてのバイオマス製品が自然に分解されるわけではありません
バイオマス由来でも
→ 石油プラスチックと同じ性質のものが多い
- 分解するには
→ 高温・高湿・微生物管理された環境が必要な場合もある
「土に埋めれば自然に還る」と思い込むのは危険です。
バイオマス製品はリサイクルできるのか?
基本原則:見た目では判断せず、自治体ルールに従う
多くのバイオマスプラスチック製品は、
- 「プラスチックごみ」として分別
- 通常のリサイクル工程に回される
ケースがほとんどです。
分別時の注意点 ― 善意が逆効果になることも
よくある誤解として、
- 「バイオマスだから燃えるごみで良い」
- 「自然素材だから分別不要」
という行動があります。
注意点まとめ
- 表示がなければ通常のプラ扱い
- 自治体の分別ルールが最優先
- 生分解性表示があっても家庭コンポスト不可の場合あり
👉 間違った分別はリサイクル工程を混乱させます
株式会社リサエネの考え方 ―「素材より“使い方”が重要」
バイオマス製品は、
それ自体が万能な環境対策ではありません。
重要なのは、
- 本当に必要な製品か
- 繰り返し使えるか
- 正しく分別・回収されるか
という「使い方」と「仕組み」です。
株式会社リサエネでは、
バイオマス製品を
“環境に良さそう”で終わらせず、正しく理解し、適切に使うこと
が、真の脱炭素・循環型社会につながると考えています。
