2050年カーボンニュートラル

最新のエネルギー事情

                      

2021年COP26終了後日本を含め154か国と1地域で2050年までに、カーボンニュートラル(大気中に排出される二酸化炭素と大気中から吸収される二酸化炭素が等しい)の実現を宣言してます。(中国は2060年、インドは2070年)

    

日本の現状と取り組み

日本の排出する温室効果ガスの9割がCO2 その内4割が電力部門6割が非電力部門(産業、運輸、家庭etc)。電力部門の9割が火力発電、残り1割が製油所等。火力発電所からのCO2排出量を削減する必要がある。

代替発電・・・太陽光、風力(自然任せでは安定供給出来ない)

補完発電・・・水素・アンモニア等

その他・・・バイオマス、メタン発酵、小風力、小水力など・ 経済産業省・資源エネルギー庁HP参考

各発電方法の特長とメリット・デメリット パート1

火力発電

特徴:石炭・石油・天然ガスを燃焼させ、その熱で水を沸騰させ発生する水蒸気の圧力で、タービンを回し発電する。

メリット:燃焼効率がよくたくさんの電気をつくれる。発電量の調節が容易。

デメリット:CO2排出量が比較的多い。燃料調達先の殆どが海外の為、政情や戦乱などあれば価格上昇や燃料の調達が困難なケースがある。大規模な施設で大量の発電を行うため、送電延長距離が長くなり      コストや維持管理費用増加、災害時の送電停止などが考えられる。

太陽光発電

特徴:太陽光パネルに光が当たることにより発電する

メリット:家屋や郊外など比較的身近で発電可能(送電コストが少ない)発電時にはCO2排出しない。自家発電していれば停電時でも自家使用できる。

デメリット:設備費用が高額(補助金制度が無ければ)発電量は日射量により大きく変わる(夜間は発電しない)売電コストが下がり自家使用する場合は発電と消費の時差が生じ、蓄電池の設置が必要(コストアップ)発電量を多くする為、パネルを多く敷き詰める必要があり、その為の土地の確保が困難になっている。景観や光反射、パネル設置した土地の土壌劣化、パネル上の発熱など。

風力発電

特徴:風でプロペラが回る回転エネルギーで発電する。様々な型の風力発電設備がある

メリット:発電時にはCO2排出しない。風が吹けば昼夜を問わず発電可能。

デメリット:騒音(風切り音、機械音)風が吹かない時は発電できない。比較的安定的な風が見込まれる山の尾根や沿岸部や洋上に設置されているため、自然景観を損ねている。(整然と並んでいると新たな景観として受け入れられる面もある)発電施設と電力消費地が比較的遠方となるため、送電インフラの新たな整備によりコスト高が懸念。台風、竜巻、突風などで破損の事故もある。

次回。その他の大規模発電について、特徴とメリット・デメリットを発信

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