生態系を考えるⅢ

リサエネおじさんのつぶやき

前回のブログで、日本に永住権を持ってしまった外来種の一部紹介した。我々人間の居住区にも多くが住み着いているだろうが、やはり森林だとか雑木林、川や湖沼が主な生息地であろう事は想像できる

日本に住む動物たち

島国日本は、日本だけしか生息しない固有種が50種類ほどいる

ニホンカモシカ

カモシカは鹿ではなくウシ科に属するそうです。体調大きくても120cmほど。草食動物、日本の特別天然記念物に指定

ニホンザル

オナガザル科 本州・四国・九州に分布する。最も北まで分布しているサル。体長55~60cm 雑食動物、人間を除く世界の霊長類の中で最も北に住む

イタチ科の二ホンアナグマホンドテン二ホンイタチ  ウサギ科のニホンノウサギアマミノクロウサギ  リス科のニホンモモンガムササビニホンリス  ネズミ科のヒメネズミ他8種類   ヤマネ科のヤマネ コウモリが14種

よく見かける ニホンジカやツキノワグマ、ヒグマは日本固有種ではないそうです

人間の居住区に現れる動物たち

ニホンザル、イノシシ、ニホンジカ、ツキノワグマ ヒグマ・・・度々、人間の居住区に現れ、人間の食べ物目当て?にやってくる。これは、人里と山林の境に住んでいた野犬を人間が駆除もしくは飼い慣らしたことで、度々人里にやってくるようになったと、いう説がある。

他に考えられるのが、人間の動物性たんぱく源が、野生の動物から家畜にかわり、狩猟をする頻度が減り、個体数が増え続けている。山村の居住地が過疎化し人と出会わず、畑など美味しい食べ物が身近に有る事を学習した。その他、私は勝手に以下の3つの説を考えました。

人工的に作られた山林

木造建築に欠かせない材木、戦後焼け野原になった跡に住宅を建てるため、大量の木材が切り倒され、その後の材木需要に備えるため全国各地に杉が植林された。1950年~1960年頃に積極的植林。その後経済成長と急激なインフレ、人件費の高騰など。一方電気の需要の高まりで水力発電の為、ダムを建設。土石流などを防ぐために砂防ダム建設。灌漑用水の為に堰を建設するなど、木を切り出し、 いかだを組んで流れの弱くなった平地で水揚げし製材所に運ぶ手段がなくなりトラック輸送に代わり更にコストが掛かった。

このような経緯から日本の材木を使った家屋は高級品となり、安価な外材が主流、そして今では、材木を使わない家も建てられるようになった。こうして日本の杉林の多くは、林業の衰退とともに、手入れがなされず荒れ放題といっても過言ではない状況である

登山やハイキングで杉林を歩くこともあるが、動物たちの餌になるような、草木の実が見当たらない。

外来種の影響も

手入れがされず残った杉林は、太陽の光も入りにくく、下草が生えない状態。草食動物は杉林が多い地域は避けて移動して生息域を拡大している。それに加え外来種が同じように生育分布を拡大していけば、食料が不足し、危険を冒してでも人里に降りてくる。

外来種の駆除と個体数の増加する既存種の頭数減少を同時に行う必要がある

山間部のメガソーラー発電所

倒産したゴルフ場、そのまま放置すれば、動植物の憩いの場所なるかもしれない。ところが衛星画像を見れば良くわかるが、ゴルフ用の芝生だった土地が黒光りした人工物で覆われている。そうです、ソーラーパネルが一面に敷き詰められてます。普段麓からは全く気付かないです。

興味のある方はグーグルアースで衛星写真を見てください。

再生可能エネルギーを推奨する立場ですが、このゴルフ場跡地や、耕作放棄地、山中の雑木林を整地し、下草が生えないよう処理をした、メガソーラー発電所の多いことに驚きます。とても野生動物が住めるような環境ではありません。

カーボンニュートラル実現には、光合成で二酸化炭素を取込み酸素を放出してくれる、植物を生えさせない環境をつくって良いものか、甚だ疑問。人間の経済を重んじ自然を反故にする施策は必ずしっぺ返しがくるのでは

これからどうすれば…

ちょっと内容が生態系からずれてしまったが、私なりに考えてみた

Ⅰ:やはり外来種は極力持ち込まない、持ち込まれたならば管理をする

Ⅱ:天敵のいない環境を作ってしまった日本の既存種の数的管理と外来種の捕獲処分。命を必ず無駄にしないよう、ジビエ料理、メタン発酵、肥料、その他有用利用 

Ⅲ:植林で荒れた杉林の間伐を行い、伐採跡地にクヌギやコナラ、クリなど実のなる樹木を植林。山に野生動物の餌場をつくる。間伐材はバイオマスで熱量を発電に利用する

Ⅳ:メガソーラーの耐用年数が過ぎたら、雑木林とし治水としての役割りと動植物のパラダイスとする

タイトルとURLをコピーしました