再エネの日

最新のエネルギー事情

2023年9月24日「みんなでつくろう!再エネの日!」渋谷区立北谷公園で開催されたそうです。事前に知っていれば参加したかったのですが、今回はこの渋谷区立北谷公園のみの開催だったようです。各地で再生可能エネルギーのイベントが行われ一人一人が身近に感じていただき、普及の後押しになればと思います。

バイオマス発電の事故

普及にブレーキをかけるような事案が最近報道されている。直近では鳥取県米子市の「米子バイオマス発電」の火災爆発事故。今年5月に木質チップの貯蔵庫で火災が発生したようだが、9月9日に別の場所で爆発火災の事故が起きた。原因は粉塵爆発ではないかとされ、引き続き原因調査をしているらしい。現在木質バイオマスは発電所の多くは、海外からペレット状にされたものを輸入しているようだが、異物や乾燥しきらない状態で密閉されてしまうと、メタンガスや一酸化炭素が発生し、これに引火爆発が起こる可能性があると考えられています。原因をしっかりと調査し安全対策に生かして欲しい。

ガスを発生させる前提のメタンガス発酵

前述のバイオマス燃焼発電は木質チップを燃焼させ、その熱を利用し蒸気タービンを回して発電するものだが、バイオマスガス発電=メタン発酵発電は全くプロセスが違う。家畜糞尿、下水汚泥、食品廃棄物、農業廃棄物、家庭の生ごみ等を発酵槽に投入し約30日かけて微生物によって分解されメタンガスを発生させる。メタンガスを精製後エンジンで燃焼させ電気を得る仕組み。メタンガス発酵からエンジン燃焼まで適切に管理され、これまでに事故の事例は報告が無さそう。

しっかりとした情報開示

バイオマス施設での事故が報道されると、生物由来の再生エネルギーは全て危険なんて捉えられかねない。事故が起きれば原因を早期に究明し公表する。再発防止に向け具体策を公表する。そして新たな施設建設時には過去の教訓が生かされるように、プラントメーカーや施工業者、そして我々再生エネルギーを推奨しる立場の者もしっかりと把握しなければならない。地産地消の電力供給を実現するのに欠かせないバイオマス発電事業。地元の住人の理解が得られなければ普及にブレーキがかかってしまう。

私の役割は、再生エネルギーの普及を促進する為、人々に講演会や説明会等を通じ、その目的や価値を理解していただき、地域一帯となって施設導入を推奨していただけるようにする事を再認識。

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