COP28(原子力発電)

リサエネおじさんのつぶやき

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催されている国連の気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)が行われている。地球温暖化対策の国際ルールである「パリ協定」は、産業革命前からの世界の平均気温の上昇を1・5度(現状は1・1度)までに抑えることを前提に、各国が国ごとの温室効果ガスの削減目標(NDC)を設定。毎年進捗状況を報告する場がCOPである。12月12日まで開催

原子力発電

アメリカ政府は2日、2050年までに世界全体の原子力発電の設備容量を3倍にすることを目指す宣言に、日本を含む21カ国が賛同したと発表した。CO2排出0の原子力発電は温暖化効果ガスを出さない。2050年までにカーボンフリーを実現するために、この方法を選択するとは思わなかった。

温室効果ガスよりも悲惨な事が

唯一の被爆国日本。原子力の恐ろしさは身をもって知っている国日本。東日本大震災で被災した福島第一原発の影響の大きさと、廃炉に向け困難を極めている事を知ってる日本。それでもなお、原子力に頼る道を選ぶのか… チェルノブイリ原発事故後、放射線が収まるまで10万年の月日が掛かると言われている。温室効果ガスが増えるよりも、もっと環境に悪いものが増えていく気がする。核のゴミは何処へ

安全なのか核施設

世界の運転可能な原子炉436基(2021年末)。世界の核爆弾は推定12,520発(2023年6月)。想定の上で安全に管理されてはいると思う。地球の自然の力である、大震災、津波、破局噴火、また宇宙からやってくる隕石。絶対に原子力施設には隕石は落ちないって保証はない。でもそれは想定外。ある国が核ミサイルで自己防衛とよく聞く。核爆弾を保有していなくても、本当に戦争となれば敵国に核施設があり、そこにピンポイントで攻撃すれば核爆弾のように周辺何十キロと吹き飛ぶことは無いにせよ、破局的被害となる。いろんなリスクを想定すれば、手に負えなくなる物には手を出さない。私の考えです。

核の処理を簡素化

使用済み核燃料の行先だった高速増殖原型炉「もんじゅ」が廃止措置となっているため、日本の原子力発電所が再稼働すれば使用済み核燃料の行き場がなく、施設内のプールの空きが無くなってきてるそうです。そこで高レベル放射性廃棄物の処分方法としては、地下深部(300m以深)に埋設して人間の生活環境から隔離する「地層処分」が国際的にも最適な方法とされており、日本もその方針だそう。今年山口県で調査をしたと報道がありました。使用済み核燃料を地層処分せず、安全に放射線を発生しない物質に処理する方法を考案してくれれば、考案者は確実にノーベル賞ものですね。

原子力発電所の建設費

原子力発電所の建設には1基当たり建設費だけで5000億円の初期投資が必要とされている。 さらに安全対策のための費用も増大しており、既存の原子力発電所では数千億円規模の追加投資が必要になる。膨大な金額だ。それに見合うだけの発電をし投資回収できているのか疑問。事故を起こした福島第一原発の様に、この先何百年何千年とコスト的にも負担となる。電気を消費する人口密集地での建設が困難なため、発電した電気を送電する事で、送電設備の建設費用が掛かる。また送電時の電気ロスも発生。

核を必要としない世の中

非常に大きなエネルギーを放出する核融合。そのエネルギーを我々人類は良識をもった使い方と、そうでない場合で利用してきた。背景には人間の欲望がある。電気によって便利な世の中を実現したい。建設すれば儲かる。軍事利用する事で、自国を優位にし、交渉を行う・・・・すべて人類の欲望。人はたとえ自然に反抗する場合でも、自然の法則には服従する。逆らってみようというときでさえ、自然とともに働くのだ」ゲーテ「自然に触れることによって『思い通りに扱えない』ことを学ぶ」安藤忠雄「国土を破壊する国家は、自らを破壊する。森林は私たちの国土の肺であり、空気を浄化して、人々に新鮮な力を与えてくれるものなのです」フランクリン・ルーズベルト 気が付いている偉人は沢山いる。「私たちは気候変動の影響を受ける第一世代であり、終止符を打てる最後の世代でしょう」バラク・オバマ 気付いて行動を起こしている人もいる。地球温暖化対策、カーボンフリー、再生可能エネルギーなどここ数年で生まれた言葉で、実現に向け知恵を出し合いチャレンジしている。核燃料を必要としない、自然に優しいエネルギーの利用を人類は考えなくてはならないと思う。

自家発電自家蓄電自家消費(発蓄消)の実現

人類の文化的な生活実現に必要な電力。節電の工夫も合わせ、一人一人が出来る発電の導入を考える。太陽光発電、小風力発電、小水力発電など導入を進める。各地域では、太陽光発電、バイオマス発電、バイナリー発電、風力、水力など、小さなエリアで必要な電気を確保する。原子力発電に頼らない電気を小さな単位から実現したいものです。発電蓄電消費(発蓄消)を合言葉に。

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