生態系を考えるⅡ

リサエネおじさんのつぶやき

人間の経済活動で壊されていく生態系、ここでは日本の陸上の生態系について考えたい。日本の野外に生息する外国起源の生物の数はわかっているだけでも約2000種にもなります。生態系は、長い期間をかけて食物連鎖の中で、微妙なバランスで成り立っている。ここに外から生物が侵入してくると、生態系のみならず、人間に危害を加えたり、農産物や植物などに悪影響を及ぼす場合がある。自然のバランスの中に組み込まれ、大きな影響を与えずに順応してしまう生物もいます。しかし、中には非常に大きな悪影響を及ぼすものもいます

日本の生態系を脅かしている外来生物

アライグマ カミツキガメ ワニガメ ヌートリアetc

アライグマ・・ペットして輸入。飼育困難で野山に捨てられ野生化。雑食性で成獣は非常に凶暴なため、動植物の食害、家畜やペット、人間も稀に襲われる。人間に寄生すると死に至ることもあるアライグマ回虫を媒介する

カミツキガメ・ペットとして輸入。飼育困難で沼などに捨てられ繁殖。雑食性のカメで、魚や小動物の他にも水草や植物の葉や、稀に鳥や小動物まで口に入るものはなんでも食べる。人間も噛みつかれれば大怪我をすることがある

ワニガメ・・・ペットとして輸入。飼育困難で沼などに捨てられ繁殖。雑食性で、爬虫類、鳥類、哺乳類といった動物、木の実、貝類となんでも食べる。70年程生き最大1メートル、100キロを超える大きなカメです。人間の腕や足を引きちぎる位の力を持つ

ヌートリア・・第二次世界大戦中に良質な毛皮を持つ為、軍服用に南米から輸入される。       その後放たれ繁殖。ヌートリアは草食動物で、主に水辺の農作物や地下茎などを好んで食べるため、       稲やカボチャ、白菜、大根、ニンジンなど、国内の多くの農作物が被害を受ける。年に2~3回繁殖し、1回当たリ5匹程度の子を産むため、まさにネズミ算式に増えている

上記例に挙げた外来種は、日本には天敵となる生物がいないため、人間が駆除をしなければ更に多くの生態系への悪影響と、農産物への被害が拡大する可能性がある

特定外来生物等一覧 | 日本の外来種対策 | 外来生物法 (env.go.jp)  

↑興味のある方は環境者、自然環境局のHP参照してください

行政に動きが

こんな記事が…ヌートリア駆除に自治体が本腰「特定外来生物の駆除」法改正で国から交付金が増額。特定外来生物の駆除は生態系維持のため国が主体でしたが、あまりにも種類や数が多い為、ことし4月の法改正で市町村も駆除が“努力義務”になり、国からの補助金が出ることになった。今回、愛知県豊橋市の取り組みがニュースで報道されました。私がとても気になる事が一点 捕獲された特定外来種はどの様に処分されるのだろうか

世界の経済損失 昨日発表

生息域外から持ち込まれるなどした「侵略的外来種」による経済的損失が、世界で少なくとも4230億ドル(61兆8千億円)に上るとの報告書を生物多様性に関する国際的な科学者組織が4日発表した。食料の供給をはじめ人が享受する自然の恵みを大きく損なっているほか、生態系に被害を与えており、侵入予防や早期防除の強化が必要と訴えている。今回私が生態系を取り上げブログにするタイミングがたまたまなのか、何かに導かれたのか…

私が思うこと

前述のように外来種が地球上の自然界に与える損失金額が示されている。産業革命以降の化石燃料使用でCO2が大量に排出されてきたように、経済を優先して我々の地球環境に結果として悪影響を与えてきた。この生態系の問題も人間の欲により、お金と動植物が交換され、各国へ輸出入されて、捨てられ又は逃げられ生態系のバランスを崩している。しかも世界の経済的損失が1年で約62兆円にのぼる。 需要と供給が有るからと売買されているのだが、各国が動植物の移動に関し、厳しい監視と違反者には重い罰則規定を施し、生態系維持活動の補助や自然保護団体への寄付に充てるなど、経済的損失を減らす取り組みを国際的に行うべき。

我が国においては、マイナンバーカードで国民の管理をするのであれば、輸入された動植物の購入者と購入された動植物の管理もして欲しいものである。定期的な視察で適切な管理がなされているか、死亡時には行政に届けマイナンバーからの抹消など、出来ないことではない。自然界に与える影響と経済的損失を考えれば必須だと思う「蛇が逃げ出し、地元警察や消防が探す」なんて事件もある。これも税金の無駄遣い。その飼い主にはそれなりの損害賠償を負っていただく必要があると思う。

多くの動植物がお金の力で日本に来て、そして捨てる、逃がす、逃げる、動植物には罪はない。これから日本の生態系維持のために多くの特定外来生物が国や各自治体が、税金を使って駆除をする。我々の負担した税金で・・・

駆除の方法はなかなか明らかにされないが、折角この世に生を受け生きることでエネルギーを蓄積している動植物。そのエネルギー決して無駄にしてはならない。生態系の頂点で高度な知能をもった人間、地球上の恵みをエネルギーを回収させていただいて、大地に返す取り組みを考えて欲しい。

次回も生態系について リサエネおじさん 思い語る

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