発蓄消

最新のエネルギー事情

発蓄消は、電・電・費の一文字目を並べた造語です。電気の地産地消、自家発電自家消費という言葉が昨今エネルギーの展示会でよく耳にするようになりました。発電と同時に消費すれば、全く問題ありませんが、太陽光発電の様に電気消費の少ない昼間発電し、消費の多い夜には発電しない。この時間を埋めるためには、蓄電池が必要となる訳です。キーワード発蓄消。

再生エネルギーの中で

前述のように、太陽光発電は良く晴れていれば多くの発電をし、曇りや雨の日には発電量が少ない。電力消費を安定的に提供してくれるのが蓄電池である。風力発電はもちろん風任せなので、昼夜を問わず発電可能だが、消費が多いときに合わせて風が吹けばよいのでが、そうはいかない。これも蓄電池が解決してくれる。バイオマス発電は点検、事故などが無ければ安定的に発電可能。だからこそ消費量の多い少ないのバランスを補ってくれるのも蓄電池。今後電力の地産地消や自家発電自家消費の普及が再生可能エネルギーでされれば、やはり蓄電池がキーとなる。

災害時でも

災害が多く発生し、様々な要因で架線が切れて大規模な停電が起きることがある。地域、家庭で蓄電池が備わっていれば、家電製品の使用が可能となり、日常生活の安心に繋がる。一方、移動する蓄電池と位置付けても良い、EV・PHEV自動車。電池残量が有れば、家庭の電化製品に電気を供給可能。特にPHEV車は、ガソリンエンジンで充電が可能で蓄電池の残量が無くても、ガソリンが有れば電気の供給を担うことができる。これも車に搭載している蓄電池のおかげである。

EV充電器普及に

前日(8/29投稿)の「EV車が増えてきた」ブログでも書いたように、2035年には新車発売は全てEV・PHEV車やハイブリット車、FCV燃料電池車となる(燃焼系のエンジンだけが動力の車は販売できない)EV・PHEV車普及に合わせ、2030年までに充電設備をこれまでの3万台から15万台へ一気に増やす計画。

そもそも、この電気自動車に充電する電気は、化石燃料由来(72.4%)の割合が多いからCO2削減にはならないとの論調を耳にする事が有る。確かに原子力発電に依存できず、水素発電の本格稼働には、まだ時間が掛かりそう。そうなれば再生可能エネルギーの割合を増やせば良いと考える。

EV充電スタンド普及に少し貢献できればと考えているのだが、私個人的には、EVスタンド+太陽光発電・小風力・小水力・施設によってはバイオマスといった、再生エネルギーでの電力供給+蓄電池。この3点セットでコンサルをしたいのですが・・・

3点セットの課題

EVスタンドは多くのメーカーが市場に商品を投入しているのだが、その電力供給を再生エネルギーで提案したい。実現するには、①ペロブスカイト太陽電池、早期の量産化 ②小風力、小風力などの商品力強化 ③バイオマス発電施設のコンパクト化 ④蓄電池のコストと安全性

これらが解決し、それぞれのメーカーとタッグを組んで、EVスタンドを再生可能エネルギー由来の電力を供給する形で普及に努めたい。

発蓄消・要の電池

9/12投稿のブログ(蓄電池)でも発信したが、全樹脂電池が私の中で最も優れた蓄電池であると考えます。福井県のAPB株式会社(2018年10月設立)が開発した世界初の蓄電池。安全性、低コスト、形の自由度、大型化など、全個体電池と同等かそれを上回る性能を持つ画期的な発明。既に定置用を中心に量産体制は進んでおり、2025年には900億円の売り上げを見込んでいる。これで家庭用のコンパクトサイズから、商業施設などの少し大掛かりなサイズまで量産してもらえると、更なる再生可能エネルギーの普及に貢献していただけると確信しています。まさに発蓄消の要となる全樹脂電池

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