NASA(アメリカ航空宇宙局)は14日(木)、2023年夏(6~8月)の世界の気温に関する分析結果を発表しました。1880年以降の記録で最も暑い夏だと分析されています。北アフリカ、リビア東部では24時間の雨量が1年分に達したとの報道も。内乱でメンテナンス不足のダムが決壊したとも伝えられ、犠牲者は2万を超えるとも。
名古屋地方は16日最高気温が35.7°と、最も遅い猛暑日の記録を昨日に続き更新しました。恐らく今年の猛暑日は今日が最後と思います。15日には首都圏を中心に時間雨量60mm位の豪雨。
亜熱帯日本
昔の夕立とはちょっと違う豪雨。昔から「雷3日」って言われ4日目には雷雲は同じところでは発生しにくいと言われてました。これは夏の暑い時期でも、稀に大陸方面から寒気が下りてくる事があり、地表で温められた空気が上昇し積雲となる。更に上空で寒気とぶつかり大きな積乱雲となって雷雨となる。3日もすると、上空の寒気も温められたり寒気が移動して積乱雲は発生しにくくなる。昨今の様に気象学が発達していなかった昔からの言葉「雷3日」と経験的に知っていたのでしょう。「夕焼けの次の日は晴れ」「かえるが泣くと雨」「富士山に傘がかかると雨」などなど。※ここでは解説なし
そこで昨日の関東圏の豪雨や、先週の名古屋地方の豪雨は、上述のような上空の寒気が影響したのではなく、南風にのって海上で温められた湿気の多い空気が積雲をつくり集中豪雨を降らす。これは亜熱帯地方のスコールと言っても良いのでは。
今後の台風に注意
今年、台風は7月3個8月に6個が発生。7月15日発生ピーク970hPa 7月21日発生ピーク925hPa7月28日発生ピーク930hPa 8月8日発生ピーク940hPa 8月12日発生ピーク975hPa 8月24日発生ピーク920hPa 8月25日発生ピーク985hPa 8月28日発生ピーク955hPa 8月30日発生ピーク992hPa 9月5日発生ピーク996hPa その後10日以上も発生していない。9月の平均台風発生数は5個(8月は5.7)以上のデータで私が思うこと。8月24日以降立て続けに5つの台風が発生し海面が台風の風により、描き乱され表面温度が下がった影響と考える。海水浴へ行くと膝下位の海水はお風呂の様に温かいが、少し深みに行くと冷たい経験が有ると思う。今後5日位、台風発生の兆候なく、その後発生する台風は、発生する場所にもよるが、海面温度が再び上昇してからなので、発達し巨大化する可能性がある。個人の戯言ですが、9月後半の台風には要注意。
農産物の影響
各地の集中豪雨の影響で、稲作を中心に被害が出ている地域が有るようだが、実りの秋を迎え、台風被害が起きない事を願うばかりですが、実は米どころ新潟では記録的に雨が少なく、阿賀野川河口流域では、川の水を取水したところ、雨が少ない影響で阿賀野川も水流が少なく汽水域が上流に達し、その結果、田んぼに塩水が入り被害が出てると報道がありました。南風が日本海地方に流れ込むと、高い山を越えてくる風は、乾燥し温かくなる(フェーン現象)。これが長時間続いたことで少雨となったと考えられます。これから秋雨の時期。どうか豪雨ではなく、しとしとと大地を潤して欲しいものです。路地もの野菜、天然キノコ、柿やリンゴなど、実りの秋になりますように。