2023年振り返り(環境編)

リサエネおじさんのつぶやき

2023年も各地で自然災害が発生し、多くの生命や財産を奪っていった。全て温暖化が原因とは言えないが、人間が少なからず影響を与えていることは間違いない。また自然環境の変化が生態系に影響を及ぼしているのも否定はできない。

気象

2023年の日本列島は梅雨や秋雨の時期にぐずついた日々が少なく、しとしとと降る雨が殆ど無く、降れば偏った地域に土砂降りとなった。この影響は、偏った地域の水瓶がこの時期危機的な状況で、冬から春にかけ降雪、降雨が少なければ、春からの農業用水や飲料水にも影響する可能性がある。日本列島の保水力も低下している事も少なからず影響も。もう梅雨、秋雨といった言葉より亜熱帯地方の様に雨季と呼んだ方がしっくりくる気象現象である。

11月30日WMO(世界気象機関)は2023年の暫定報告の中で産業革命以前を1.40度上回り過去最も温かい一年と発表。地球各地で今も干ばつや豪雨による洪水など気象災害が増えている。そもそも温室効果ガスが増える事と気象現象が激しくなるのか、Environmental Research Lettersの2021年の発表内容から私なりに推測してみた。その発表内容は、温室効果ガスの影響で地球の成層圏(高度12キロメートルから始まる大気層)が縮小している。1980年以降、成層圏は約400メートル薄くなっており、今後も縮小していくと考えられているとしている。太陽のエネルギーにより地表が温められ、その温められた大気は上昇し宇宙空間に放出される。ここに温室効果ガスが成層圏より地表寄り(対流圏)を覆ってしまうと、成層圏の外に温められた大気が放出されにくくなる事で、成層圏が冷えて体積が減り、過去40年間ほどで400メートル成層圏が薄くなったとの事だ。その影響で対流圏が400メートル上昇し、2.4度(100メートル上昇ごとに0.6度気温が下がる)対流圏の上層部の気温が下がったとすれば、地表と上空の温度差が大きくなる。上昇下降の対流が激しくなり、気象現象が激化すると考えても良いのでは。これは私の見解。またEnvironmental Research Lettersの論文よれば、このまま温室効果ガスが増え続ければ2080年には成層圏は1.6キロメートル薄くなると示唆している。もし現実となり大気圏の上層温度が約10度下がれば、常夏の地域でも雹が降ったり、現在の建造物が耐えられない程の風が吹いたり、頻繁に竜巻が発生したり、台風が発生すれば、日本列島を飲み込んでしまう様な巨大化したものになる可能性もある。

野生動物の人間社会への挑戦

今年ほど熊の出没が報道された年は過去に無かった。ドングリの不作が原因としているが、私には野生動物の人間への挑戦と思われてならない。以前のブログで書いたように、九州には熊が居ない。地名で熊本が有るのに熊が存在してないのです。今は。過去には地名が有るように熊は居たが、肉の消費、毛皮の活用、臓器を生薬として利用するため狩猟し個体数が減ったのも要因であると思うが、一番の原因は人工林を増やし熊の食べ物を自然界から奪ったため、九州では絶滅したと考えられてるようです。本州、北海道では自然現象としてのドングリの不作と人工林の放置、メガソーラーなどの山林開発、外来種の生態系の変化など、人間が作り出した環境に堪忍袋の緒が切れ、野生動物が逆襲してきたのではないか。「百匹目の猿現象」と同じように野生動物の意識が伝播し各地で、人間社会に挑戦してきてるような気がしてならない。早急に人工林の間伐とブナ科植物の植林。山間地での森林、竹林の伐採を伴う用地でのメガソーラーの中止、耕作放棄地へのソーラー敷設の中止を唱えたい。

繰り返される大地震

今回のブログ作成中に、能登半島沖地震が起きてしまった。元日の夕方で、新しい年に夢を持って迎えた令和6年2024年初日だった。被害が最小限で収まって欲しい。巨大地震が起きると、必ず原子力発電所の被災状況を確認報道がされる。福島原発事故が起きる以前からである。それほど危険なものであると認識されているにも関わらず、まだ原子力発電所を廃炉ではなく耐用年数が過ぎても法律を改正し使おうとしている。福島原発やチェルノブイリ事故を経験してるにも関わらず。暖冬とは言え寒い正月を停電の為、不自由な生活を強いられるのは、大変悲しい事である。再生可能エネルギーでの自家発電自家使用、その為の蓄電池の普及を(発蓄消)、国がバックアップし災害に強いインフラ整備する必要があるのではないかと思う。地震大国日本、火山列島日本には、危険な大規模エネルギーのプラントは必要ない。

地球の自然現象には人類の力は及ばないと考えるべき。自然環境を左右する力は地球上の全ての生物の中で人間が一番持っている。人間の英知を結集し、地球環境に優しい、考え方が波及する事を願う。

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