気象予報と登山

気象オタク

今日は少しボヤキとなる。昨今山岳遭難のニュースが毎日の様に繰り返し報道される。コロナ禍で感染リスクの少ないレジャーとして登山をする人が増えたのも要因だが、登山は常に危険と隣り合わせで有る事の認識不足だろうか…あまりにも遭難が多い

装備の準備

日本百名山などを目指す登山者は、カラフルな登山ウェアやザック、様々なグッズを装備し、はたから見れば皆一流のクライマーといった、いでたちの人が殆ど。装備を登山ショップに行って購入したり、最近では通信販売などで気に入った商品を購入することも多いと思う。そもそも登山の装備とは様々な登山中のリスクに対して、対応できるものをザックに詰め込み行動することが必要だが、リスクを想定できない登山家が増えているのではないか。ただ経験値が少ないから仕方ないでは済まされない。どんなリスクを想定しそのリスクに対しどの様に行動し装備を使用するのかを登山に行く前に行うことが準備ではないかと思う。

リスクの想定

私は本格的な登山はした事がなく、せいぜい日帰りの山歩き程度なので偉そうなコメントはできないが、日頃のニュースに触れたり、学生時代山とスキーの専門店でフルシーズンアルバイトしていたことで、登山道具からリスクをイメージする事ができた。故に本格的な登山は、装備の資金的な面と恐怖で手を出せなかった。ちょっと具体的なリスクを挙げてみる。人の身体的リスク・・・体力、体調、持病の悪化、適応不足など。行動中のリスク・・・捻挫、落石による怪我、滑落、迷い、動物との遭遇など。自然のリスク・・・天候の急変(雨、風、気温)、地震、噴火、日没など。これらを登山計画を練る際に、集団で行動する場合は一番体力の無い人に合わせた行程で、各自持病に備え常備薬の確認。ケガをした時の応急処置として捻挫なら固定テーピングテープ、外傷なら消毒と保護テープ、落石、滑落に備えヘルメット装備、登山道から外れてもルートを明確にするための地図や方位磁針。天候の急変は必ず起こる事を想定して装備。

天候のリスク

天候の急変は必ず想定できる。気象予報については、一般の気象予報では山の天気は情報開示していない。気象庁、気象協会、山渓ネットなど、かなり専門性の高い機関で天気予報をしている。これらを参考にして行動計画を行い、実際の登山時に想定したより悪い状況が起きた時には、行動計画を見直し装備したものを有効に使用し、安全を確保しなければならない。10月6日低体温症で行動不能、翌日4人の死亡が確認された。山岳気象予報を見て、行動又は中止していれば、この様な事故は必ず防げたはずだ。また大自然相手故に気象の知識・・・標高が100m上昇すると0.6度気温が下がる。稲光がしてから何秒で音が聞こえるかで雷雲の位置を想定する(摂氏20度で音速340m)、天気図を見て風向、風力、温度変化を想定。これ位は準備して登山をして欲しいものだ。

登山保険

ネットで簡単に登山保険に加入し、登山に出掛ける事が出来る時代。装備の準備を怠りリスクを生じれば携帯で直ぐに救助要請をするような傾向が有るのではないかと思う。あまりにも救助要請のニュース件数が多すぎる。1日数百円の保険料で救助に掛かる費用の一部やケガの保障などが付帯されているが、来年には相当高くなる事が考えられます。安易に保険を使うことなく装備の準備を怠らない様にしたいものです。

自然のエネルギーで守れる命を考える

川の流れが有れば、小水力発電。風が吹き通る場所であれば、小風力発電。日当たりが良ければ太陽光発電。ガスボンベを使った発電。登山行動に支障をきたさない程度の大きさや重量の物が開発されれば、電気ヒートシートとエマージンシート等を組み合わせ低体温や凍傷などのリスクを軽減できるのではないかと考えます。製造メーカーと検討したいと思います。

考える力

私が気象オタクだからかもしれませんが、日頃から思ってる事があります。何でも知りたい情報はメディアやネットを見れば答えを出してくれる。明日の天気は晴れ時々曇り、北西の風が海上では強く、最低気温は○○度、最高気温は○○度。といった答えをくれる。北西の風が一日中吹くことも有りますが、少しの風向きの違いによって、時々曇りと言う予報に反し場所によって、にわか雨になったりする。予報天気図を見て、その風向の推移を読むことで自分の居場所がどの様に天気が変化するか予報する力を、特に大自然の中に身を置く人は持ってもらいたい。先日5日に伊豆諸島の鳥島近海でマグニチュード6.5の地震があっが、この地震は一切報道されなかった。なぜなら震度を記録した地域が無かったために報道の対象にならなかったのです。しかし津波が想定され地震が起きてから6分後に津波注意報を出してます。地震発生の発表が先にあれば、ひょっとしたら自ら行動を起こした人もいるのではないか。今回大きな津波ではなく被害も無かったが、震度を観測されなくても、どこでどの位の地震が起きたかは報道して欲しいです。そして情報を受け取った私たちはどの様に行動するか考える力を日頃から身につけなければ、どんどん感覚的なものが人間は退化するのではないか懸念するのは私だけでしょうか。

台風15号が発生

今後の進路ですが、現在西に向かっているようですが、10日頃には徐々に北西に進み12日頃には北よりに進み、その後日本列島を通過する温帯低気圧に向かう南風に影響され北に進路を変え、温帯低気圧が東に抜けると、大陸から張り出す高気圧にブロックされ北東方向に向かうと予想されます。海水温の高いエリアを北上する為、大型で猛烈な台風へ勢力を強める可能性があります。小笠原諸島は被害が心配。本州への影響は沿岸でのうねり高波に要注意。ただ、12日頃まで西に進むと、本州直撃のコースになるかもしれません。12日位まで進路に注視。

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