「ゆったり」の裏側に隠れた、新しい「もったいない」の話。

リサエネおじさんのつぶやき

近頃、街を歩くとボトムスのシルエットが以前よりぐっと「ゆったり」していることに気づきます。リラックスした着こなしは素敵ですし、流行が生活を彩る楽しさは、私自身もよく理解しています。

しかし、エネルギーや資源循環のコンサルタントという職業柄、どうしても別の視点でその服を見てしまう自分がいます。

■ 「一着で二着分」の生地という視点

近年のワイドなシルエットの服は、以前のタイトなデザインに比べ、一着を作るのに1.5倍から、時には2倍近い生地が使われていることもあります。

これは単なるデザインの違いに見えますが、資源の観点から見ると、実は大きな変化です。

  • 素材を作るためのエネルギーや水
  • 輸送にかかる燃料
  • 将来、役目を終えた時の廃棄量

これらすべてが、シルエットが大きくなる分だけ増えていることになります。「一着を買う」という行動が、地球環境に与えるインパクト(負荷)も、実は「ゆったり」分だけ大きくなっているのです。

■ 私たちが「選ぶ」基準が変われば、未来が変わる

もちろん、企業は皆様に喜んでもらえるものを作ろうと努力しています。雇用を守り、利益を出すことは社会を支えるために不可欠です。

ですが、もし私たちユーザーが「見た目」だけでなく、その裏側にある「価値」に目を向けるようになったらどうでしょうか?

  • 「この服は、どれくらいのCO2を出して作られたのか?」(カーボンフットプリント)
  • 「役目を終えた後、再び資源に戻せる設計なのか?」(リサイクル性)

このように、製品の「履歴書」がしっかり見える化されれば、私たちはもっと納得して、一着を大切に選べるようになるはずです。

■ 「捨てない」の、その先へ

最近では、リサイクルを前提に服を販売するメーカーも少しずつ増えてきました。これは非常に素晴らしい一歩です。

今後はさらに進んで、「資源を無駄に使わないデザイン」「長く愛せる品質」が、より高く評価される時代が来ることを願っています。「勿体ない(もったいない)」という日本が誇る精神は、今の時代、こうした資源効率の視点にこそ必要なのではないでしょうか。

株式会社リサエネは、エネルギーや資源の循環を通じて、皆様が「心地よさ」と「環境への優しさ」を両立できる社会を目指し、これからも発信を続けてまいります。


コンサルタントとしての補足

「流行を追うな」ということではありません。ただ、その流行の裏側にある「資源の重み」を少しだけ想像してみる。その小さな意識の変容が、企業の生産体制を動かし、ひいては持続可能な社会を創る大きな原動力になると信じています。

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