その他の発電

地球上には様々なエネルギーが存在する。例えば、地球の引力、大気の移動、海面の波、地熱・・・様々なエネルギーが存在する。人間が手足を動かしたりするのもエネルギーである。これらを効率よく発電として利用できないか昔から研究開発されている。以下で例を簡単に解説。

小風力発電

小風力発電の種類は回転軸の方向で2タイプ

水平軸風車・・・プロペラ式風車・オランダ式風車・多翼式風車など

垂直軸風車・・・ダリウス式風車・サボニウス式風車など、街中や住宅でも最近見かけるようになりました。売電価格の低下により、自家使用の用途で導入が進んでいる。地上15m以下、20kw以下の風力発電装置は電力会社への届け出必要がないのも要因。ただし、設置コストの割に風任せの発電の為、採算が取れるかが、今後の普及のカギ。

小水力発電

ダムを建設し大きな落差のエネルギーを利用した水力発電と比べ、河川・水路・自然の水の流れを利用するものや、上下水道・ビルや工場内の配管を利用するものまで、水流のある所に設置し発電可能。 メリットとして、大規模開発が必要なく環境負荷も少ない。水流が途絶えない限り発電し、CO2排出はない。デメリットとして流速、流量が必要となるため立地条件を選ぶ、発電量が小さい。水利権や河川法といったハードルがある。山間地での積極的な導入で実際に村おこしが成功している地域もある。

地熱発電

火山大国日本には多くの熱エネルギーが存在します。この地下のマグマから供給される熱を利用し発電する仕組みが地熱発電。CO2の排出は無く、以前より開発され実用化されているが、開発までの調査に時間とコストが掛かること、開発後に周辺の温泉施設などに影響を及ぼす懸念や、観光地の景観などへの影響もありなかなか普及していない。また、大規模な地震などでエネルギー供給が途絶える可能性もある。

床・音・汗 どんな 発電?

床発電・・人が歩いたり物が移動したりした時の生じる圧力を利用し、床の装置内に圧電素子が内蔵され圧力がかかる度に発電する。電子ライター着火時に指で圧力をかけると火花が飛ぶ仕組みと同じ。   災害時の緊急補助電源として利用したり、停電時でも導線の明かりの確保など様々な場所に設置、利用可能

音発電・・・音は空気の振動の為、前述の振動を受ける場所に圧電素子を設置発電する。音の波を吸収する為、音や振動を吸収するメリットもある。今後の実用化に注力。

汗発電・・・汗を吸収しやすいカーボン電極が汗を乳酸と酸素が化学反応を起こし発電するという原理

他にも様々な観点からエネルギーを回収する方法が研究されている。2050年カーボンフリー実現のため様々な環境負荷の少ない電力の普及が急がれます。

タイトルとURLをコピーしました