台風14号

気象オタク

9月29日に台風14号が発生。9月の発生2つ目となり過去の最小発生数と並ぶ。

予想通り

グアム西方で発生し、北上しながら発達すると予想し、その通りになった。10月4日21時現在940940hPaまで発達し非常に強い台風となった。これは気象データ(風の流れ、気象衛星の雲の動き、海水温など)を見ていれば安易に予想できる。気象に関わっている方々は公共性に鑑み、確実でないものは発表しないだけ。

想定外

発生時期、発生場所、発達状況は予想した通りだったが、進路が西寄りに流されたため、フィリピンの東海上を北西に進み台湾南部に上陸となる予報。南西諸島では風雨や高波の影響が有ったが、今のところ被害の情報はない。私たち日本には被害がなくても(漁に出れない、交通手段が無くなるなど報道されない被害はあるはず)、直撃する台湾は、南東部を中心に暴風雨となり相当な被害が予想される。特に夜間の直撃の為、行動が制限され避難の遅れや判断ミスでの人的被害が拡大しないことを願うばかりです。

台風が連れてきたのに

この14号が南から連れてきた台風中心からかなり離れた雲の一部が、西寄りに向かう台風の渦に取り込まれず、千切れて北上し、偏西風に流されながら上空の冷たい空気の影響で雲が発達し雨となった。10月3日から4日にかけて、天気予報を大きく狂わせた原因。もしも台風の進路が北寄りで日本の本州に近づくルートを通った場合、今回千切れた雲の一団は台風に取り込まれ更に発達した可能性があり、そのような面から見れば我が国にとっては記憶に残らない台風となった。

まだ注視が必要

台風として記憶に残らないと言ったが、今後台風14号が中国華南地方で熱帯低気圧となり、台風としては消滅するが、湿った空気を持ち込んでいる為、温帯低気圧として復活。進路を東寄りにし中国南部を通り東シナ海に達する頃に秋雨前線に取り込まれ発達し、広域で大雨をもたらす可能性があり、10月9日前後は注意が必要。

今後の台風は

まだ発生の兆候は見えないので何とも言えません。発生してもグアム島の東で10月10日位では……

それよりも14号から千切れた湿った空気の一団が、北からの低気圧と混ざり合って北海道東方で発達する見込み。爆弾低気圧と言われるくらい発達する可能性あり、特に北寄りの風が強くなり、物が飛ばされたり、自動車や自転車等の運転にも影響するくらいの風に注意。また寒気が下りてくるため、寒さ対策が必要。北海道から本州の標高の高い山では初雪、初氷となる。登山を予定される方は厳冬期の準備をするべき気象条件が5日から7日。事故のないことを祈ります。

タイトルとURLをコピーしました